交通事故に関する問題

交通事故の解決事例

ケース1

【既往症が損害の拡大に寄与しているとして40%の素因減額をすべきであるとの相手方の主張がしりぞけられ,3600万円の支払いを受けることで和解した事例】
(依頼者:50代・女性)

相談前

横断歩道を歩行中に事故に遭い,後遺障害等級8級に相当する後遺障害が発生しましたが,相手方の代理人弁護士からは,既往症が損害の拡大に寄与していることは明らかだとして,40%の素因減額を主張され,約1500万円を支払う内容の示談案を提示されました。

相談後

受任後,依頼者の方からの聞き取り,医療記録の検討,主治医との面談等を行った結果,本件は素因減額をすべき事案ではないと考えたことから,相手方の代理人弁護士に素因減額をしない内容の示談案を提示しましたが,これを拒否されたことから訴訟を提起しました。
訴訟提起後,互いの主張・反論が出尽くした段階で裁判所から和解の勧告がなされ,素因減額をしない内容の和解案が示されました。
依頼者が裁判所の和解案の内容に納得し,相手方もこれを受け入れたことから和解が成立しました。

コメント

本件は,入通院期間が約2年間に及んだことから,裁判所に提出された医療記録等の証拠は相当な量となりました。それらの証拠の中からこちらの主張に沿う事実を丁寧に主張したことが,裁判所の理解に繋がったのではないかと思います。
当初,依頼者の方は,何の落ち度もなく被害に遭い障害が残ったにもかかわらず,相手方からは大幅な減額を主張され,途方に暮れたご様子でした。裁判の結果,こちらの主張に沿う和解となり,とても安堵されたご様子で,感謝していただくことができました。

ケース2

【事故により発生した損害は既に支払い済みであるとして,これ以上損害金を支払う義務はないとする相手方に対し,訴訟を提起した結果,700万円の支払いを受けることで和解した事例】
(依頼者:40代・男性)

相談前

仕事で車を運転中に事故に遭い,後遺障害等級14級9号に該当するとの認定を受けました。
依頼者の方は,慰謝料等として保険会社から合計約200万円の支払いを受けましたが,最後の支払いを受けた段階で相手方に代理人弁護士が就き,事故により発生した損害は既に支払い済みであり,これ以上損害金を支払う義務はないと主張されました。

相談後

受任後,相手方の代理人弁護士と示談交渉を行いましたが,相手方からは低廉な解決金の提示しかなされなかったため,訴訟を提起しました。
訴訟では,依頼者の方の後遺症は,12級に相当するとの前提で主張立証を行い,裁判所の和解勧告の結果,相手方から700万円を支払う内容の和解案が提示され,依頼者の方が和解による早期解決を望んだことから和解が成立しました。

コメント

本件は,後遺障害の内容に争いがあり,また依頼者の方は,親族から仕事を請け負う形で働いていましたが,書類の作成等がきちんとなされていないことから,相手方は依頼者の収入額や稼働の事実についても争ってきました。
主治医の意見書や仕事の取引先からの証明書等を提出することで,裁判所の理解を得ることができました。